GoogleAnalyticsではチャネルやメディアによってトラフィックを自動で分類をしています。ただ、大雑把な分類ではあるため自社のマーケティングキャンペーンにマッチした分類にはなっていない可能性があります。
今回はマーケティングキャンペーンからの流入が分類させる方法として「カスタムキャンペーン」URLにパラメータを追加する方法を説明します。
カスタムキャンペーンとは
トラフィックを呼び込んだキャンペーンを特定するためにパラメータをURLに追加することで効果的なキャンペーンを分析しやすくなります。
例えばメルマガなどで販促イベントを組んだ時に大きな収益をあげたものやYahoo!プロモーション広告で成果の上がっているキャンペーン、動画広告、アプリ広告やアフィリエイトリンクの収益が上がっているものなどを特定することができるのでマーケティング効果の高いものを把握することができます。
逆を言えばこれらのトラフィックがわからないようでは正しいマーケティング効果の分析はできないということです。
パラメータについて
パラメータとはURLの後方についている「exampl.co.jp/?utm_source=cpc&utm_medium=yahoo&utm_campaign=dosukoi」の?より後ろの部分になります。
GET形式でデータを受け渡ししているのでURLに受け渡すデータが含まれる形になります。
URLに追加できるパラメータは「utm_source」「utm_medium」「utm_campaign」「utm_term」「utm_content」の5種類です。
utm_source
utm_sourceとは「参照元」になります。トラフィックを誘導した広告主やサイト、出版物、その他を識別します(Google、ニュースレター、屋外広告など)。
マーケティングキャンペーンに合わせて「何を見ての訪問か」という名称をつけるといいでしょう。
utm_medium
utm_mediumとは「メディア」になります。トラフィックを誘導した広告やメディアやマーケティングメディアを識別します(CPC 広告、バナー、メール ニュースレターなど)。
メルマガであれば「email」、クリック単価の有料広告であれば「cpc」、インプレッション単価の広告であれば「cpm」、アフィリエイトリンクであれば「afillate」とすると良いでしょう。
utm_campaign
utm_campaignとは「キャンペーン」になります。トラフィックを誘導したマーケティングキャンペーンを識別します。
商品のキャンペーン名やメルマガなどのテーマ、プロモーションコードなどを指定します。またYahoo!プロモーション広告ではキャンペーン名を入れると良いでしょう。
utm_term
utm_termでは有料検索向けキーワードを特定します。Yahoo!プロモーション広告ではキーワードが複数あると思われるので置き換え文字になる「keyword」を指定するといいでしょう。また検索広告キャンペーンにタグを設定する場合は、utm_termを使用してキーワードを指定することができます。
utm_content
utm_contentは似通ったコンテンツや同じ広告内のリンクを区別するために使用します。メルマガなど行動を促すフレーズのリンクが2つある場合は、utm_contentを使用して別々の値を設定し、どちらが効果的か判断できます。
パラメータを設置する
URLにパラメータを設置するには必ず「utm_source」「utm_medium」「utm_campaign」が必須となります。「utm_term」「utm_content」については必須ではありません。yahoo!スポンサードサーチであれば「utm_term」までは設置することをお勧めします。
メールを使ったマーケティングキャンペーンに合わせてパラメータを設置したURLは
example.co.jp/?utm_source=winter-mailer&utm_medium=email&utm_campaign=winter-sale
という形になります。内容によっては「utm_content」を追加しても良いでしょう。
パラメータを生成するツールを使用する
手動でパラメータを設定することもできますが、Campaign URL Builderを使えば簡単に作成することが可能です。
1・Website URLの部分にリンク先ページのURLをペーストします。
2・Campaign Sourceの部分に参照元とするものを記入します。(必須)
3・Campaign Mediumの部分にメディアとなるものを記入します。(必須)
4・Campaign Nameの部分にキャンペーン名を記入します。(必須)
5・Campaign Termの部分は検索広告のキーワードを取得するのに必要であれば設定します。
6・Campaign Contentの部分はコンテンツに切り分けが必要な場合は設定します。
上記の入力を行なっていくと下部にURLが表示されるのでコピーしてください。
Yahoo!スポンサードサーチでは広告管理画面のキャンペーンや広告グループ単位でパラメータが設置できるのでこのツールを無理に使う必要はありません。
ディスプレイ広告やメルマガ、アフィリエイトリンクを生成する時に便利です。
短縮URLを使用する
パラメータを追加するとURLがどうしても長くなります。HTMLからのリンクではアンカータグ内に入れるのでわかりませんがメルマガなどでは不恰好になります。またTwitterなどでマーケティングキャンペーンを仕掛ける場合は文字制限があるため、少しでも文字数を減らした方が良いこともあるでしょう。
そのような場合はURLを短縮するツールを使い短縮するといいです。
GoogleのURL短縮サービスです。Googleアカウントにログインした状態で生成したのであれば短縮したURLのトラッキングも可能になります。
1・短縮したいURLをコピーします。
2・「SHORTEN URL」をクリックします。
3・新しく出現したウィンドウにリンク先のファーストビューと短縮URLが出現します。間違いがなければURLをコピーし「DONE」をクリックします。
短縮URLを生成した場合ドメインが変わります。Google URL Shortenerを使用した場合は「goo.gl/~~」というURLになります。もしドメインが変わるのに抵抗がある場合は短縮をしない方が良いでしょう。
追記:goo.glでのURL短縮サービスのサポートを終了しました。2018年4月13日以降、既存のユーザーのみがgoo.glコンソールで短いリンクを作成できます。これから短縮URLを使いたい場合、外部サービスにはなりますがBitlyやOw.lyを使う事で短縮URLを作ることは可能です。(Googleのサービスとは違うのでアカウントを解説する必要があります。)
トラフィックを整理して見やすくすることはアクセス解析には必須です。もし効果的なキャンペーンを実施しても正確なデータを取り出すことができなければ、効果的なマーケティングを再現することができません。
これはウェブだけではなく、QRコードなどを利用してウェブ以外の媒体からのアクセスを誘導する場合でもパラメータを設置することは大変役に立ちます。
自社のマーケティングに合わせてパラメータを設置しましょう。
Leave a Reply