コンテンツグループを設定してトラフィックをグループ化する

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自身のサイトへ訪問した人が実際どのような傾向のページを閲覧しているか知りたいと思ったことはありませんか?特にECであれば商品グループや材質、対象の性別ごとで確認ができたら便利なことでしょう。
GoogleAnalyticsでは「コンテンツグループ」でページをグループ化することで、これらのデータを見ることが可能です。今回はこのコンテンツグループについてご説明します。

コンテンツグループとは

サイトやアプリのコンテンツをユーザー目線に分類した後、グループ名ごとに集計したものです。さらに掘り下げて行くこともでき、それぞれのURLやページタイトルなども見ることができます。

わかりやすく言えば多くの野球用品を取り扱っているECサイトがあるとします。もし、大人向けの商品と子供向け商品でどちらが多く見られているかを把握する場合、全てのページから割り出すのは大変手間がかかるものです。そこでこの「コンテンツグループ」に最上位の対象別として「大人用」と「子供用」のグループを設定することで、比較が容易になります。

また、「バット」「グローブ」「シューズ」「ユニフォーム」といった最上位の商品カテゴリーで区別することができるので、閲覧の多い商品カテゴリーも把握することができます。

そして「ミズノ」「アシックス」「SSK」といった最上位のブランドで分類すれば、閲覧の多いブランドも知ることができるでしょう。

コンテンツグループを設定する

1・GA管理画面の左下にある「歯車」のマークをクリック
GAの管理画面が開き、左から「アカウント」、「プロパティ」、「ビュー」の順で並んでいる。

2・ビューの列の中の「コンテンツグループ」を選択する
コンテンツグループの設定画面に移行する。

3・画面上部にある「+コンテンツグループ」をクリックする。
コンテンツグループを新規登録する画面が出る。

コンテンツグループ

4・グループ分けをするための条件を設定します。

グループ化は「トラッキングコード別のグループ化」「抽出を使用するグループ化」「ルールを定義するグループ化」から選びます。
選び方は設定のしやすいもので大丈夫ですが、サイト構造により使いやすさが変わってきます。

トラッキングコード別にグループ化で設定する

コンテンツグループに分類したいページにページにトラッキングコードを埋め込みます。トラッキングコードは「gtag.js」「analytics.js」「ga.js」から選ぶことができます。
設定しているGAによって使うタグが変わりますが、おそらくユニバーサルタグを使用している場合がほとんどと思われるので「analytics.js」を追加すると良いでしょう。

1・有効化をオンにする。

2・インデックス番号を割り振る

3・スニペットを追加する。

例えばユニバーサルタグを使用しているサイトで「大人用」とグループ化したい場合、

ga('set', 'contentGroup1', '大人用');

という形でユニバーサルタグ内に追加します。

トラッキングコード

ただ、トラッキングコードの追加はCMSで簡単に追加できるのであれば良いのですが、サイト構造が複雑であったりする場合はとても手間になります。ですのでサイト構造がシンプルもしくはCMSでの追加が簡単な場合がオススメです。

抽出を使用するグループで設定する

コンテンツグループに分類したいページをURL、ページタイトル、アプリならスクリーン名を正規表現を使って指定します。

javascriptなどプログラミングができる方以外は取っ付きにくい正規表現ですが使って見ると簡単ではあります。

例えばグローブのカテゴリーでグループ化したい場合は

[ページ] > /glove/(.*)/

/glove/の各サブディレクトリに対応するコンテンツグループを作成し、各サブディレクトリ内のページをそれぞれ対応するコンテンツグループに追加します。

ページタイトルに「バット」を含むページをグループ化したい場合は

[ページタイトル] > (.*バット).*

「バット」という単語を含むページに対応するコンテンツグループを作成します。

たとえば、「バット」という単語を含むページがサイトの次のディレクトリにあるとします。
/adult/long_bat.html (「大人の長バット」というタイトル)
/adult/danger_bat.html (「大人の有刺鉄線バット」というタイトル)
/child/pla_bat.html (「子供向けプラスチックバット」というタイトル)
/child/metal_bat.htm (「子供向け金属バット」というタイトル)

次のコンテンツグループが作成され、ページがコンテンツグループに追加されます。

adult (long_bat.html, danger_bat.html)
child (pla_bat.html, metal_bat.htl)

抽出

正規表現の理解がある必要があることと、URLやページタイトルに規則性があることが必要です。また1グループには一つしか条件が設定できないので、複雑なURLやタイトルはあまり向いていません。

ルールの定義を使用するグループで設定する

URLやページタイトル、スクリーン名にルールを設定することでグループ化する方法です。
抽出のやり方と似ていますが、正規表現を使わないこととORやANDを使った複数の条件を設定することができます。おそらく多くの人はこのパターンが使いやすいかと思います。

条件に「含む」や「完全一致」「先頭が一致」「含まない」などを指定できるので理解がしやすくなっています。

ルール

すでにサイト構造が複雑でトラッキングコードの設置が困難な場合やURLやページタイトルに規則性が無い場合はこの方法しかありません。手間はかかるかもしれませんがグループ化についての理解が進むと思います。

コンテンツグループを確認する

コンテンツグループによるトラフィックの分配は設定以降に収集したデータのみ行われます。
データの確認は「行動」>「サイトコンテンツ」の「すべてのページ」と「ランディングページ」のプライマリディメンションを切り替えることにて確認ができます。

コンテンツグループ

コンテンツグループを設定しない限りはプライマリディメンションには現れません。このコンテンツグループはグループを掘り下げることで、グループ内のページの確認することができます。

コンテンツグループを準備するに当たって、サイト構造やURLとページタイトルの命名規則を作ることが大事です。ツリー型でサイトを構築し、合わせて最上位となるグループでコンテンツグループを作成するとわかりやすくなるでしょう。

About Daigo Hirano 52 Articles
広告代理店や飲食業を経てECへ。熊本を根城にしてウェブ解析やウェブ広告の運用代行、SEOコンサルタントなどウェブ集客に特化した広告代理店をはじめました。 ウェブ広告はGoogle広告、Yahoo広告などのリスティング広告のほか、Facebook広告などSNS広告も行っております。 熊本・福岡・東京を中心に、大手代理店にお願いできない中小企業にスキルと知識を用いて集客支援をしています。

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