デフォルトチャネルグループを理解する

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ウェブサイトの訪問者はいろんな形や場所からアクセスをしてきます。どのような系統のグループかを分類したものにチャネルグループというものがあります。
アクセス解析を理解する上でチャネルグループを理解することは必須なので覚えていきましょう。今回はGoogleAnalyticsの初期設定でもあるデフォルトチャネルグループについて説明します。

チャネルグループとは

通常、ウェブサイトへのアクセスは検索エンジンからだけではなく、どこか別のサイトのリンクを踏んで訪問するものや、検索広告を踏んでからくるもの、ブックマークから直接訪問したり、メルマガのリンクを踏んできたりとアクセスの形態が多様化しています。またソーシャルネットワークの拡大によってSNSも新しい訪問手段となっています。

チャネルとは「経路」を表しており、GAでは同一の経路と思われるものをグループ化しています。そしてシステムで定義された初期設定のチャネルグループを「デフォルトチャネルグループ」と言います。チャネルグループには他に「MCF チャネル グループ」が存在します。

分類されたデータの質はメディアに近いものがあります。「チャネル」を少しだけ細分化したものが「メディア」ということになります。
(※チャネルグループはカスタマイズしたり、新しく追加することができます。チャネルを細分化することでメディアと同様の分類にすることもできます。)

デフォルトチャネルグループの詳細

デフォルトチャネルグループに登録してあるチャネルは全部で8種類あります。

特定のチャネルに紐づける場合はURLにメディアのパラメータを追加すると分類することができます。メールやアフィリエイトなどを使ったマーケティングキャンペーンを展開した場合は、URLにメディアの追加を行った方が良いでしょう。

ノーリファラー

「ノーリファラー」とは参照元が無い、もしくは引き継がれていないトラフィックになります。ブックマークからの訪問やURLの直接入力、アプリからのアクセスなどがここに含まれます。

「ノーリファラー」に分類されるための条件は以下のものです。
「参照元」が「direct」と完全一致 かつ
「メディア」が(not set)もしくは(none)と完全一致

オーガニック検索

GoogleやYahoo!といった検索エンジンからのトラフィックで有料広告では無いものになります。

「オーガニック検索」に分類されるための条件は以下のものです。
「メディア」が「organic」と完全一致

ソーシャル

「ソーシャル」はソーシャルメディアからのトラフィックになります。

「ソーシャル」に分類されるための条件は以下のものです。
「メディアからの参照」が「Yes」と完全一致 もしくは
「メディア」が「^(social|social-network|social-media|sm|social network|social media)$」の正規表現に一致。

メール

メールからのトラフィックで有料広告では無いものになります。

「メール」に分類されるための条件は以下のものです。
「メディア」が「email」と完全一致

アフィリエイト

「アフィリエイト」はアフィリエイトリンクからのトラフィックになります。

「アフィリエイト」に分類されるための条件は以下のものです。
「メディア」が「affiliate」と完全一致

参照元サイト

「参照元サイト」は別サイトからのリンク情報が引き渡されたトラフィックになります。

「メディア」が「referral」と完全一致

有料検索

「有料検索」とは検索連動型広告のトラフィックになります。

「有料検索」に分類されるための条件は以下のものです。
「メディア」が「^(cpc|ppc|paidsearch)$」の正規表現に一致 かつ
「広告掲載ネットワーク」が「Content」と完全一致しない

他の広告

「他の広告」とは検索連動型広告およびディスプレイ広告以外のトラフィックになります。

「他の広告」に分類されるための条件は以下のものです。
「メディア」が「^(cpv|cpa|cpp|content-text)$」の正規表現に一致

ディスプレイ

「ディスプレイ」とはコンテンツ面に配信される広告のトラフィックになります。

「ディスプレイ」に分類されるための条件は以下のものです。

「メディア」が「^(display|cpm|banner)$」の正規表現に一致 もしくは
「広告掲載ネットワーク」が「Content」と完全一致

デフォルトチャネルグループでできること

デフォルトチャネルは「集客」>「概要」または「集客」>「すべてのトラフィック」>「チャネル」および「ツリーマップ」のところで初期設定されています。
ただし、チャネルグループを追加した場合はプライマリディメンションで選択をする必要があります。

また「コンバージョン」>「マルチチャネル」>「コンバージョン経路」や「アトリビューション」>「モデル比較」でデフォルトチャネルグループを選択してコンバージョンに至った経路を確認や評価をすることができます。
コンバージョンしたユーザーの接触時のチャネルが、初回の接触からコンバージョンまでの接触をすべて確認できるので最初に接触のあったチャネルの評価を行うことができます。

デフォルトチャネルはあくまでもGoogleAnalyticsの初期設定なので、自身のマーケティング分析に合わせてチャネルグループをカスタマイズすることで扱いやすくなります。カスタマイズする際のベースにデフォルトチャネルグループをコピーしてお使いください。
効率的なマーケティングのために「チャネル」と「メディア」の関係を理解し、集客の分析に役立てましょう。

About Daigo Hirano 52 Articles
広告代理店や飲食業を経てECへ。熊本を根城にしてウェブ解析やウェブ広告の運用代行、SEOコンサルタントなどウェブ集客に特化した広告代理店をはじめました。 ウェブ広告はGoogle広告、Yahoo広告などのリスティング広告のほか、Facebook広告などSNS広告も行っております。 熊本・福岡・東京を中心に、大手代理店にお願いできない中小企業にスキルと知識を用いて集客支援をしています。

1 Trackback / Pingback

  1. Googleアナリティクスでチャネルグループを新たに設定する

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