Googleタグマネージャを使ってページの読了率を計測する イベントトラッキング

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GoogleAnalyticsでは直帰したユーザーや離脱した最後のページのセッション時間を集計することができません。これはセッション時間がページ遷移の際にカウントされるため、離脱で次のページに移動しないために起こります。
ランディングページにおいて直帰率は重要な指標ですが、全くページを読まなかったのか、それともスクロールして最後まで読んでくれたのかは区別がつきません。
そこで離脱(直帰)の起きたページがどこまでスクロールしたかという読了率をgoogleタグマネージャを使って計測できるようにします。

読了率とは

読了率とは「ページがどの程度スクロールしたか」つまり「見てもらえたか」を表す指標になります。セッション時間がわかればページに目を通すのにどのくらい時間がかかるかの判断がつくのですが、離脱ページに置いてはセッション時間の集計ができません。

ページがどのくらいまで閲覧されたのかを知ることで、ページがユーザーに次のページへ進むために十分な情報を与えているかを判断することができます。
またコンテンツ型のサイトであればコンテンツがどこまで見てもらえたかも把握することができます。

Googleタグマネージャにイベントを設定する

Googleタグマネージャでタグを設計する場合、最初に「トリガー」と「変数」を準備します。この二つができて「タグ」の設定になります。

今回読了率の計測用であるため、ページのスクロールに合わせてイベントが発生する必要があります。また、全ページでイベントを発生させようとする場合はイベントが発生するページの情報もタグに引き渡す必要があります。

このことから「トリガー」は「ページのスクロール」となり、タグに引き渡す変数として「ページのURL」となります。

ページのURLを入れる変数を用意する

まずページのURLを格納する「変数」を用意します。幸いこの変数は「組み込み変数」として用意されているので使えるようにするだけでOKです。

1・左側のナビゲーションから「変数」を選択する。

2・「組み込み変数」のところにある赤い「設定」をクリックする。

3・出てきた組み込み変数のリストの中からスクロールの中にある変数にチェックを入れ追加します。今回実際に使う変数は「Scroll Depth Thredhold」のみです。
もし、「Page URL」という変数のチェックが外れていたらチェックを入れて使えるようにしてください。

スクロールの組み込み変数

チェックを入れたら自動で保存されます。ここで設定した組み込み変数は「トリガー」や「タグ」の設定時に呼び出せるようになります。つまり、ここで呼び出せるようにしておかなければ設計はできないということになります。

スクロール距離トリガーを設計する

スクロール距離トリガーというのは、ページスクロールをした距離でタグが発動するトリガーのことです。

1・左側のナビゲーションより「トリガー」を選択します。

2・赤い「新規」をクリックする。

3・「名前のないトリガー」と書かれているところにこのトリガーの名前をつける。(例:スクロール距離トリガー)

4・トリガーのタイプからユーザーエンゲージメントにある「スクロール距離」を選択する。

5・「縦方向スクロール距離」を選ぶ。しきい値となるスクロールの距離を入力する。
例ではページ縦サイズの10%の位置、25%の位置、50%の位置、75%の位置、90%の位置でトリガーが発動するように「10,25,50,75,90」とコンマ区切りで入力します。

6・トリガーの発生場所を指定します。今回は全ページを対象とするので「すべてのページ」を選択します。もし特定のページであれば「一部のページ」を選択し対象となるURLを設定してください。

7・右上にある青い「保存」を押します。

これでスクロール距離トリガーは完成です。

タグを設計する

「変数」「トリガー」と用意したらいよいよ「タグ」を設計します。

1・左側のナビゲーションより「タグ」を選択します。

2・赤い「新規」をクリックする。

3・「名前のないタグ」と書かれているところにこのタグの名前をつける。(例:イベント スクロール)

4・タグタイプから「ユニバーサルアナリティクス」を選択します。

5・トラッキングタイプで「イベント」を選択します。

トラッキングタイプで「イベント」を選択すると、イベント発生時にタグがイベントトラッキングパラメータの「カテゴリー」「アクション」「ラベル」「値」を取得できるようになります。

これらのパラメータには階層があり、上位は「カテゴリー」、その下に「アクション」、最後が「ラベル」となっています。

カテゴリー

「カテゴリー」は発生するイベントを大きく分けます。組み込み変数{{event}}を使えばgtm.scrollDepthが格納されます。様々なタイプでのイベントを設定するのであれば集計目的ごとに分類するのもありです。

アクション

「アクション」はウェブサイトでのユーザーの行動です。特に形式はなく任意のものでOKです。(例:click、play、scrollなど)

ラベル

「ラベル」は、イベントの対象物に関する詳細情報が示されます。今回はページスクロールの位置によりイベントが発生するので、そのしきい値を組み込み変数の{{Scrole Depth Threshold}}に格納します。

「値」はアクションに数値を割り振る以外は空白にします。複数のイベントがあり、それぞれの大小を評価したいのであれば数値を指定します。

非インタラクションヒット

「非インタラクションヒット」つまりイベントが起きているはずなのに何も起きなかった場合を集計するかを決めます。

スクロールイベントが発生した場合、GAでは通常直帰とはみなされません。スクロールをしてもそのまま直帰した場合を、GA上でも直帰として記録したいのであれば「真」にします
別に気にしないのであれば「偽」でも構いません。

Googleアナリティクス設定

{{ユニバーサルタグトラッキングID}}を設定します。もともと設定のあるアナリティクトラッキングID用の変数です。

右上にある青い「保存」を押します。

これでスクロールのイベントタグは完成です。

読了率はページレイアウトと合わせて考える

タグまで完成したら次はプレビューで動作確認をして問題がなければ本番環境に反映させます。これでスクロールした時のイベントの集計が可能です。

読了率の分析は離脱の原因を探るのに大変役に立ちます。
分析の際一つ注意点があり、「カートに入れる」ような行動を促すボタンがページ中段にあるのであれば、下部までスクロールしないことも考えられます。読了率を見るときにページのどこに行動を促すボタンがあるかを加味しましょう。

About ash-d 38 Articles
広告代理店や飲食業を経てECへ。その後ウキウキワクワクしながら独立、フリーでアクセス解析やリスティング広告運用代行、ホームページ制作もはじめました。 小さい子供の相手をしながら、いろいろなことをマーケティング(特にツール系の)備忘録でまとめます。 最近はスーパードラマチャンネルやFOXのドラマにどハマり中で、「Scorpion」「Walking Dead」が面白いです。

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