GDPR実施でアナリティクスのデータ保持期間が変わる

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GAが微妙に変更になりました。その背景にEAA(欧州経済圏)でのGDPR施行に合わせたものです。ということで今回はGDPRに触れつつつ、アナリティクスの設定変更を説明します。




GDPRとは

そもそもGDPRとは何なのか?という話ですが、欧州で2018年5月に施行される。「General Data Protection Regulation」の略で、「一般データ保護規則」とも呼ばれる個人情報保護の法律です。EU加盟国はそれぞれ独自でデータの保護規則があり、それをEUとノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインを加えた欧州経済圏(EAA)で統一するというのがGDRPの目的と言えます。

特にEAA以外からEAAに住んでいる人のデータを収集・保持することを厳しく帰省しているのが特徴で、罰則も相当なものとなっています。個人のデータの処理や移転の条件に従わなかった場合は、日本円にして約26億円になる場合もあるようです。

と、まとめてはみましたが、ほとんどの人は関係ない話だと思います。

GDPRでアナリティクスが少し変わる

EAAでデータを収集しない人がほとんどだと思いますが、GDPRによりデータの取り扱い方が変わることでGoogleアナリティクスも変化があり、アナリティクス上でのデータの保持期間が変わります。

またGoogleアナリティクス広告機能をEAAで使う場合、広告のポリシー要件とEUユーザーの同意ポリシーを遵守する必要もあります。

これはGDPRが実施される2018年5月25日より、アナリティクスでの設定が有効になります。

データの保持について

保存されたユーザー単位やイベント単位のデータがアナリティクスのサーバーから自動的に削除されるまでの期間を設定できます。保持期間が過ぎると自動的に月単位で削除されるようになります。

保持期間は
・14か月
・26か月
・38か月
・50か月
・自動的に期限切れにならない
で設定ができます。

ちなみに設定の変更には24時間かかるらしく、26か月から14か月のように短い期間に変更した場合は一部データが削除されます。
この例の場合、14か月以降のデータが消えることになります。

新しいアクティビティをリセット

データの保持期間を設定できるようになるわけですが、「新しいアクティビティをリセット」をオンすることで、データの保持期間をリセットすることができます。ユーザーがセッションを保持期間内で継続的にセッションが発生するのであれば、毎回保持期間が更新されるのでデータ削除は起きません。逆にいえば、保持期間内にセッションが発生しなければ保持期間終了時点でデータは削除されます。

保持期間を設定する

この機能はすでにアナリティクスにあり、2018年5月25日で有効になります。なので、気づいた段階で変更するほうが良いでしょう。

1・該当するを選択します。

2・「トラッキング情報」から「データ保持」を選択します。

3・保持期間を設定します。初期設定では「26months」になっているので、任意の期間に変更します。ちなみに「Do not automatically expire」は「自動的に期限切れにならない」です。

4・「新しいアクティビティをリセット」を設定します。初期設定では「オン」になっているのでそのままでいいでしょう。

5・保存します。

GDPRが実施されることで欧州経済圏で活動している企業は注意が必要なようです・・・。




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広告代理店や飲食業を経てECへ。熊本を根城にしてウェブ解析やウェブ広告の運用代行、SEOコンサルタントなどウェブ集客に特化した広告代理店をはじめました。 ウェブ広告はGoogle広告、Yahoo広告などのリスティング広告のほか、Facebook広告などSNS広告も行っております。 熊本・福岡・東京を中心に、大手代理店にお願いできない中小企業にスキルと知識を用いて集客支援をしています。

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