
2020年8月にYahoo!広告の検索広告がアップデートした。具体的に言うと検索結果に表示されるタイトル(見出し部分)と細い説明部分の文字数が増え、従来の広告より多くの広告文が使える事で視認性が大幅にアップすることになった。拡張テキスト広告に切り替えることでクリック率改善が見込める。
拡大テキスト広告とは
拡張テキスト広告とはこれまで検索広告で表示されていたテキスト広告に表記できる行が増えた、まさに「拡張」されたテキスト広告のことである。Google広告がしばらく前に実装したもので、ようやくYahoo!広告でも実装された。
これまで「タイトル2・説明文1」だったのが最大で「タイトル3・説明文2」表示されることとなる。このアップデートによりこれまで「見出し」は全角15文字が2つ・説明文全角40文字だったものが、「タイトル」全角15文字で3つ・説明文全角45文字が2つと大きく増えている。
<広告例>
こちらはこれまでのタイトルが2つ説明文が一つの広告例。
<広告例>
こちらは拡大テキスト広告で作成された広告例。タイトルが「|」で仕切られ3ブロックに分かれている。また説明文の部分も長くなっており、2つの説明文が繋がって表示されている。
文字が大きい見出し部分が増えることで認知されやすい情報も増えるし、掲載領域も増える。これに合わせて広告表示オプションを設定すればかなりの部分で掲載領域を抑えることも可能である。
説明文が増えることによってこれまで伝えきれなかったワードを表示させることができるので、伝えたいことが多い広告主にとっては嬉しいアップデートと言えるだろう。
拡大テキスト広告の設定方法
拡大テキスト広告の設定だが、従来の広告作成とほぼ同じである。単純に「タイトル3」と「説明文2」を追加するだけなので簡単。すでにフォーマットが拡大テキスト広告でしか作成できないようになっている。
タイトル3はタイトル1・2と同様で全角15文字以内、説明文2では全角45文字以内と決まっている。ここもキーワード挿入機能の{keyword:}は対応している。
特別入れるものがないと言うのであればドメイン名でも入れると良いだろう。
拡大テキスト広告の注意点
そして今回のテーマとなる拡大テキスト広告の注意点について。これまで説明したように設定自体はとても簡単だけど効果的に使うには注意が必要である。
テキスト表示保証の有無
拡張テキスト広告によりタイトル・説明文が必ずしも表示されるわけではなく、デバイスや広告枠の影響を受ける。
表示箇所 | 表示の有無や省略について |
タイトル1 | 必ず全てが表示 |
タイトル2 | 必ず表示 文字省略の可能性あり |
タイトル3 | 必ず表示されるわけではない 文字省略の可能性あり |
説明文1 | 必ず全てが表示 |
説明文2 | 必ず表示されるわけではない 文字全てが表示される |
このようにタイトル1と説明文1はオークションに勝ち広告が表示された時は必ず全てが表示される。タイトル2やタイトル3は広告表示されたからと言って全てが表示されるわけではなく広告枠のサイズによっては省略されることがある。また説明文2は省略されることはなく、0か100かのどちらかである。
タイトルの文字数を考える
見出し部分は1行全角15文字入れることができる。タイトルは3つあるので45文字入れることが可能。見出しにたくさん文字を入れたり、文章を書きたい人には良いように思えるがそうではない。
PCやスマホなどデバイスなど広告枠のサイズにも影響されるため、効果的に表示されるには見出し3つ分で24文字前後。この文字数であれば今のところ省略は無いようである。タイトルが長いからといってインプレッションを失うわけではないが、タイトルの一番最後が「…」と言う省略形で表示される。広告の文字枠が広がれば多少長くても収まる可能性はあるので24文字にこだわる必要はない。
文字数制限があることからタイトル2つでも十分である可能性もある。ただ今後広告の表示枠が拡大する可能性は十分あるし、短文のタイトルが認知されやすいことからも3つのタイトルを使う方が良いと思われる。
説明文は詰め込む
説明文は1も2も文字省略されることはない箇所なので最大限に活用した方が良い。ただ説明文2は必ず表示が保証されていると言うものではないので、伝えたいこと・重要なことは説明文1に入れておく必要がある。
説明文2はテキスト補足オプションと合わせて考え、説明文1を細くする長めの文章に使うと良いだろう。
まとめ
今回の拡張テキスト広告へのアップデートは検索広告ではクリック率向上に置いてかなり影響があるアップデートである。このアップデートのほかにYahoo!広告では広告表示オプションの拡充やタイトルでの【】墨括弧使用可能と検索広告の性能を上げており、フルに活用することで一層クリック率の改善が可能となる。
先にGoogle広告で実装されているフォーマットなのでGoogle広告も運用しているのであれば簡単に設定できるし、競合が対応する前に先手を打つと効果も上がりやすくなるだろう。
<この記事のポイント>
・拡大テキスト広告でクリックされやすくなる。
・タイトルは省略されることも考え文字数を意識する。
・説明文2は最大限に活用する。
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