YDNはインターネット上に無数あるニュースサイトやブログなど様々なコンテンツにある広告ユニットに広告を配信できるので、ブランディングや潜在層へのアプローチに適しています。また、ターゲティングもできるので狙ったユーザーに訴求も行えます。
ただ、検索広告とは違い、ニーズが顕在化していないので同じようにコンバージョンが獲得できるとは限りません。どとらかといえばCPAは検索広告よりも高くなります。
しかし、YDNを使いうまく潜在層へ喚起することができれば、これまで検索広告では引っかからなかったユーザーを掘り起こすことも可能です。
YDNの広告フォーマット
YDNの広告掲載フォーマットは大きく分けて「テキスト」「ディスプレイ」「テンプレート」「動画広告」の4パターンあり、キャンペーンで選択した広告掲載方式によって使える広告が変わってきます。
広告掲載方式が「インフィード」では広告のフォーマットは「テンプレート」の「レスポンシブ」しか選べず、「動画広告」ではフォーマット「動画広告」しか選べません。
テキスト広告
広告が配信される広告ユニットの中で一番多く対応するものが「テキスト」になります。スポンサードサーチ同様のタイトルと説明文で構成される文字だけの広告です。スポンサードサーチと違うところはコンテンツ面への配信であるというです。
また「テキスト」の中でも2パターンあり、「テキスト:タイトル15、説明文19-19(推奨)」と「テキスト:タイトル15、説明文33」とあります。説明文が19文字の2行の方が多く文字を入れることができるため、こちらを使う方が良いでしょう。
ディスプレイ広告
縦横固定サイズの画像広告で画像形式はJPEG、GIF、PNGになります。デバイスごとに対応するサイズも存在します。
画像の中に文字も入れることができるのでデザインした広告を作ることができます。背景が白い場合は1ピクセルの枠が必要だったり、主体者表記が必要だったりします。この広告はYDNに画像を「画像ファイル管理」ツールに登録し、審査が通過したもののみ設定することができます。
PC・タブレット | スマホ |
---|---|
300×250・600×500(※) 468×60 728×90 160×600 |
300×250・600×500(※) 320×100・640×200(※) 320×50・640×100(※) |
※は縦横の比率は同じでサイズが違うものです。
300×250・600×500はPCスマホ共に共通のサイズです。つまりタテヨコ比別で言えば6パターンさえ作ってしませばディスプレイ広告のバナーサイズは制覇することができます。
テンプレート
アイキャッチとなる画像やロゴ・ボタンとテキストを組み合わせた広告で、ディスプレイ広告に比べて柔軟に広告の設定が可能です。ディスプレイ広告では広告の文章を変えるたびに画像を作り直し審査する必要がありますが、テンプレートであれば画像とテキストが別であるため変更も簡単です。
「レスポンシブ」と「広告枠固定サイズ」の2パターンがあります。スマホのニューズフィードに掲載される広告も「レスポンシブ」で作成する必要があります。
テンプレートに使われる画像はアイキャッチであるため、目を引くわかりやすい画像が良いでしょう。
レスポンシブ | 広告枠固定サイズ |
---|---|
300×300 1200×628 |
300×250 |
レスポンシブ
設定した画像や広告テキストが300×300と1200×628の広告ユニットで表示されます。1200×628の場合は広告にロゴやボタンが表示されます。
ニュースフィード内に広告を織り交ぜて表示する時に使うといいでしょう。
300×300では左に画像がきて、その右部分にテキストのタイトルと主体者名が表示されます。表示タイプによっては説明文やロゴ、ボタンも表示されます。
1200×628では上部に大きな画像がきて、その下部分にテキストのタイトルと説明文、主体者表記が表示されます。表示タイプによってはロゴやボタン、説明文も表示されます。枠が大きいこともさることながら、コンバージョン目的に合わせた行動を促すボタンも設置することができます。
広告枠固定サイズ
広告の枠のサイズは300×250と固定ですが、この枠の中で画像とテキストと組み合わせて表示されます。スクエアバナー(トップ)、ワイドバナー(トップ)、ワイドバナー(ミドル)の3パターンがあります。
スクエアバナー(トップ)
枠内の中央上部に300×300の画像とロゴ画像、テキストによるタイトルと主体者表記、ボタンの組み合わせです。ロゴは左上に表示されます。またカラーテーマによって、背景とボタンの色を選ぶことができます。説明文はありませんが、コンバージョン目的にマッチしたボタンがあることでユーザーへ次のアクションを促します。
ワイドバナー(トップ)
枠内の中央上部に1200×628の画像とロゴ画像、テキストによるタイトルと説明文、主体者表記の組み合わせです。またカラーテーマによって、背景とボタンの色を選ぶことができます。行動を促すボタンはありませんが、説明文があります。
ワイドバナー(ミドル)
枠内の中央中段に1200×628の画像とロゴ画像、テキストによるタイトルと説明文、主体者表記の組み合わせです。上段にロゴとタイトル、中段がアイキャッチとなる画像、下段に説明文とボタンの組み合わせになります。またカラーテーマによって、背景とボタンの色を選ぶことができます。
このバナータイプは説明文、ボタン共にあります。
動画広告
キャンペーンで広告配信方式で動画広告を選択してなければ作ることができない広告です。先に「動画ファイル管理」に動画ファイルをアップしておく必要があります。
上部に動画があり、ロゴとタイトル、説明文、主体者表記による組み合わせです。
テンプレートや動画を活用する
広告はキャンペーンだけではなく、広告ユニットのサイズによって表示される広告が変わってきます。テキスト広告は一番多く表示されやすいため、必ず設定する方が良いでしょう。また豊富なサイズがあるディスプレイ広告も各サイズのバナーを用意することで表示機会を逃すこともなくなります。
テンプレートは運用が簡単になるし、インフィードに対応する唯一の広告になります。また、昨今の動画の普及からも動画広告で新たなエンゲージを獲得できるでしょう。
ユーザーとの接触機会を逃すことなく様々な広告を活用していくと良いでしょう。