新しい広告として注目!ファインド広告の上手な使い方

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2020年5月からGoogle広告に新しいプロダクトが登場しました。英語圏ではDiscover Adsと表記されますが、日本ではファインド広告またはファインドキャンペーンと呼ばれています。
この新しいプロダクトはどのようなもので効果的な使い方は何なのか。広告の特徴を含めて説明していきます。

ファインド広告(ファインドキャンペーン)とは

ファインド広告は今年になって追加された新しいプロダクトで、Googleはその効果に「ユーザーが新しい商品やサービスに関心を示しやすいタイミングを捉えて、Googleのフィードからブランドストーリーを伝えることができます」と言っています。

また「Googleのフィードから」とあるように、通常のウェブサイトの広告枠を離れてGoogle関連のアプリケーション内で表示される広告です。通常のディスプレイ広告と比べると表示される回数は減少しますが、ファインド広告ではその減少分をユーザーの質でカバーしています。
通常Google関連のアプリ(GmailやYoutubeなど)を使用する場合、そのほとんどがGoogleアカウントにログインしているはずです。Googleアカウントにログインした状態でのアクションは個人のアカウント内に保存され、ファインド広告はその情報を元にオーディエンスでのターゲティングできます。

検索・ブラウズをするGoogleアプリや動画視聴するYoutubeアプリでアフィニティを収集し、その情報はGoogle関連アプリでの広告に利用されます。逆に言えばGoogle関連サービスを利用しなければファインド広告を目にすることはありません。またファインド広告はスマホやタブレットのアプリケーションに限定されるのでPCしか利用しない人も見ることはありません。
これらの特徴を踏まえて活用しないと、ただ新しいプロダクトだから試そう!というやり方では広告費が無駄になる可能性も高くなります。

ファインド広告はどこに表示される?

スマホ・タブレットでのGoogle関連アプリで表示されると説明しましたが、ファインド広告が表示される場所は大きく分けて3つになります。その3つはYoutubeのホームフィードや次のおすすめフィード・Gmailのタブで「プロモーション」や「ソーシャル」・Discoverフィードです。

Youtubeで広告が表示されるフィード

Youtubeに広告が表示されるフィードは2パターンあり、ホームのフィードと次のおすすめフィードが該当します。
ホームフィードはYoutubeでのトップページにあるフィードで、次のおすすめフィードはチャンネル登録したユーザーが対象となるフィードです。

広告例

次のおすすめというとちょっと分かりにくいですが、この次のおすすめフィードは動的で、チャンネル登録したユーザーがまだ視聴していないコンテンツが常に表示されるようになっている部分です。つまり登録したチャンネルの動画をyoutubeがおすすめする流れで広告配信が行えることになります。

Gmailで広告が表示されるフィード

GmailはGmailアプリの受信箱の分類であるタブが「プロモーション」と「ソーシャル」の時に表示されます。
プロモーションは企業などのメルマガが分類され、ソーシャルはソーシャルネットワークからのメールが分類されます。

広告例

プロモーションとソーシャル以外のタブでは広告は表示されません。なので一切タブ切り替えをせず、全ての受信トレイやメインのトレイだけしか使わない人は広告を見ることはありません。
広告をクリックすると広告展開され、アセットに設定している画像やテキストが組み合わせれて表示されます。

広告展開例

ここからさらにクリックをすると最終URLに設定したページへ遷移します。

広告が表示されるDiscoverフィード

YoutubeやGmailと違い、Discoverと言ってもピンとこない人が多いのですが、このDiscoverはGoogleアプリにあります。検索窓の下にトピックが表示されるスペースがあり、この表示スペースがDiscoverというフィードです。ここに新しい様々なカード(記事やYoutubeなど)が挿入されていき、そのカードの一つとして広告が差し込まれます。

Discoverは新しい情報で更新されていくフロー型のフィードのため偶発的な要因が強いため、狙ってDiscoverに表示させるのは難しくなりますが、ファインド広告を使えばでDiscoverに広告表示させることができます。

ファインド広告のメリット

通常のディスプレイ広告よりもリーチが大幅に減少するのですが、ファインド広告にも大きなメリットがあります。
大規模にコンバージョンを伸ばしたい場合や新規顧客にアプローチしたい場合、価値の高いユーザーに再アプローチしたい場合にマッチしています。

手軽にGoogleユーザーにアプローチ

YouTubeやGmail、Discoverでのみ表示されることは前述しましたが、このアプリを通じて月に最大30億人ものユーザーにリーチできます。特にDiscoverとYoutubeでは、最新のファッショントレンドから新しい料理レシピ動画にいたるまでコンテンツを閲覧、視聴している見込み顧客に幅広くアプローチできます。とまぁGoogleは最大30億人といいますが、実際に30億人相手に広告を配信することはありませんし、通常のオーディエンスの設定と同じように十分なオーディエンスへのアプローチは可能です。

また配信先がGoogleのサービス上であるため、通常のディスプレイ広告のように配信先やチャンネルの除外は必要ありませんので運用が楽になります。

新しいコンテンツと相性が良い

フロー型のコンテンツは新しいニュースや動画ほどユーザーに好まれるのですが、そこに情報性と関連性の高い広告を配信することでユーザー行動を促進することができます。この関連性はGoogleアカウントに集積された情報が元になっており、広告主にとっては新規獲得に重要なターゲティングの肝と言えます。
またファインド広告もリマーケティングリストも使えるので、サイトを訪れたユーザーに対して短期間でのリマーケティングにも可能です。

フィードに馴染む広告

レスポンシブ広告同様、複数の画像と5つの見出しと説明文で自動的にインプレッション発生事に広告が生成されます。これにより視覚的表現の豊かなネイティブ広告となり、Googleのサービスで大規模に配信が可能になります。

また実際の広告も通常のファインド広告のほかにカルーセルファインド広告があり、見出しや説明文は一つで複数の画像をカルーセルで使うことができます。ファインド広告でも画像そのものが鮮明で、フィードに馴染むものほどクリックされやすくなります。

AIによる自動入札

ファインド広告での入札設定には自動単価設定しかできません。個別のクリック単価設定はできず、コンバージョンの最大化もしくは目標コンバージョン単価の2パターンしかありません。そのため自分で単価設定がしたい人には向きません。目標単価設定をする際は十分な予算(Google推奨は目標コンバージョン単価の10倍)があれば、データを多く収集しパフォーマンスが上がるようです。

まとめ

Googleはスマートフォンでの検索が急増したことでモバイルでのユーザーエクスペリエンス向上に力を入れています。最近ではDiscoverも注力されており、ファインド広告でDiscoverでのアプローチも可能にしました。YoutubeやGmailもそうで、これらのアプリでのアクティブユーザーが多く存在し、広告プラットフォームとして機能すると考えられているわけです。
入札は自動化されているので自分でコントロールしたい人は不安かと思いますが、ターゲティングの精度をあげればディスプレイ広告よりも高いパフォーマンスをあげることができそうです。

<この記事のポイント>

・ファインド広告はスマホのYoutube、Gmail、Googleアプリの特定のフィードに表示される

・フロー型コンテンツのフィードなので情報性と関連性が高い広告が良い

・入札は自動入札でコンバージョン最大化か目標コンバージョン単価のみ

About Daigo Hirano 52 Articles
広告代理店や飲食業を経てECへ。熊本を根城にしてウェブ解析やウェブ広告の運用代行、SEOコンサルタントなどウェブ集客に特化した広告代理店をはじめました。 ウェブ広告はGoogle広告、Yahoo広告などのリスティング広告のほか、Facebook広告などSNS広告も行っております。 熊本・福岡・東京を中心に、大手代理店にお願いできない中小企業にスキルと知識を用いて集客支援をしています。

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